甚だしい惨状を形容する語。

暗がりの中を手さぐりで探る。

意気が天をつくほど威勢のよいこと。

大勢の人が口をそろえて同じ事をいう。

外国らしい風物などに接して起こる気分。

思うことが言葉によらないで､互いの心から心に伝わること。

人の表情のこと。

心を一つにして味方すること。

一味のものを一度に捕らえ尽くすこと。

利益と損害と相半ばすること。

善くても悪くても行動・運命をともにすること。

一つのことをして二つの利益を収めること。

一ときが千金にもあたいすること。

物事を命懸けですること。

知識が完全に自分の身についていないこと。

孔子が克服した四つの欠点のこと。　→詳細

過去における善悪の業により現在の幸不幸の果報を生じ、現在の業によって未来の果報を生じること。

殷王朝の臣下が紂王を諌めた言葉。「殷王朝の鑑とすべき手本は、はるか昔にあるわけではない。すぐまえの夏王朝の時代にある。国を滅ばした桀王の二の舞だけはしてくださるな」という意味。

この世は因縁によって仮に出来ているから､移り変わってしばらくも一定の状態にないこと。

世の中の有形・無形の一切の物。

雲や霧のようにちりぢりに消え失せること。

栄えることと衰えること。

もっともらしくこじつけること。

生活や仕事におけるさまざまなやりとり、さらには国と国との外交交渉などを指す。対処の仕方。

仏陀は､古くから人の心の病を治す医王、大医王といわれている。人の怒り、貪りなどを病とし、教えを受けている人々の素質､要求などに応じて、それぞれに法の薬を与えることをいう。

柔和で篤実なこと。

ふるいものごとをたずねて、そこからかえって新しい知識を得ること。

外見はものやわらかで､心の中がしっかりしていること。

夫婦の愛情深く、生きては共に老い、死しては穴を同じうして葬られる意。

将来の成功を期して長い間辛苦艱難すること。

どこと手を結んで、どこと対抗するかという駆け引き。

自分に都合よく取り計らう。

事物の眼目となる所をいう。

時の合わぬ無用の事物のたとえ。

蔵書の非常に多いこと。

善いことをすすめ、悪をこらしめること。

珍奇なものを愛玩して大切な志を失うこと。

政治はゆるやかにするところと、きびしくするところとをうまく調和させねばならぬの意。

滅亡・崩壊の危機を救い、事態を好転させること。

政治を駄目にする四つのこと。
「偽」：二枚舌、公約違反のたぐい。
「私」：私心、あるいは私利私欲。
「放」：放漫、節度のない状態。
「奢」：贅沢、無駄使い、または心の驕り。

疑心が起きると、ありもしない恐ろしい鬼の形が見えるように、何でもないことまで、次々と疑わしく恐ろしくなる。

喜びと怒りと、哀しみと楽しみ。感情の四つの表現。

（天を驚かし地を動かす意。）世間をひどく驚かすこと。

たえず湧き出るおもしろみ。

真理に反する学問によって世間の人気を得ようとすること。

よいものとつまらないもが入り混じること。

何のわだかまりもなく､さっぱりして広く平らかな心。

もっとも守らなければならない大切な規則。

古来守りの固いことをいう表現に使われる。

真相を知らずにガヤガヤ言い合うこと。

善に立ち返って､旧悪をあらためることの著しいこと。

独立するか､臣従するか。

中国出典の謙遜の言葉。

世の中を治め、人民の苦しみを救うこと。

こそこそ盗みをしたり、人をだましたりする卑しい者のこと。

結婚の仲人を意味する。

七夕伝説の星の名。

運命を賭して、のるかそるかの勝負をすること。

現在の状態を保つこと。

一度敗れたものが､再び勢いを盛り返してくること。

人をあざむくはかりごと。

リーダーの資質として高い見識と強い意志を持ち、且つ包容力の大きさを持ちなさいの意。

心を攻めるを上と為す。　→詳細

私心なく、えこひいきのないこと。

いつまでたっても進歩しない人。

現在の状態がわからず、見通しや方針のまったく立たないことのたとえ。

転じて、とんでもないこと。もっての外のこと。

相手の言い分に耳を傾け、顔色や態度を観察して、その裏にかくされている本音を読み取ること。

自分の仕事を自分で誉める。

あらゆる苦しみ。非常な苦しみ。

自らつくった善悪の業によって、自分の身にその報いを受けること。

常に世の中の動きに関心をはらい、些事を通して天下の動きを察知する洞察力を身につけなさいの意。

師から弟子へと道を次第に伝えていくこと。

机上の空論の意。

異なる時代のものを混同する誤り。

失望・放縦のために自分の境遇・前途を破壊して顧みぬ事。

まわりをすべて敵にかこまれ孤立すること。

短所を捨てて長所を学びとれば、どんな事態にも適切に対処することができるの意。

己を修め､人を治む。指導者の心得。

秋におく霜と夏の烈しい日と、即ち刑罰または権威・志操のきびしくおごそかなことのたとえ。

二股かけて態度をはっきりしないこと。

大宴会や大乱痴気騒ぎのこと。

本来は、細かに気を使って行いを慎む意だが、今日では覇気のない､肝っ玉の小さな、という意で使われている。

点数をかせいで人から誉められたいばかりに、どうでもいいようなつまらぬことを一所懸命行うこと。

もとからのこころざしを貫くこと。

よく寝込んでいて何も知らないこと。

めちゃめちゃになること。

針のような小さいものを、棒のように大きくいうこと。

相互の利害関係が最も密接で、一方が亡びれば他方も立ち行かぬような関係。

賞すべき勲功あるものは必ず賞し、罰すべき罪科あるものは必ず罰すること。即ち賞罰を厳重にすること。

イエス・キリストが山上の垂訓として述べた人間の真の福楽の八つのこと。

深いはかりごと。

無謀の事を企てて徒労に終わること。

晴れた日は出て耕し、雨の日は入って書を読むこと。

よく晴れた日和。

千年の長い間に僅かに一回あうほどのめったにない好機会。

種々様々にかわっていること。

天子が皇位を譲ることと、放逐されること。

これまでに聞いたことのないこと。

（天下の安危について）人より先に憂え、人より後に楽しむこと。

「壮心、己まず。」やる気を失わないの意。

談判によって敵の攻撃をやめさせること。

鐘や鼎のような大きなものはたやすくできない。大物は短時日には大成しないということ。

臣民として、また、人として守るべき節義と分限と。

落ちついて物事に動ぜぬさま。

大胆で敵を敵とも思わぬこと。

(学問などの）とるべき方向があまりに多く、途方にくれること。

忍耐力の極めて強いこと。

他人の力や、しり馬にのって望みをとげ、仕事をしようという意味。

前置きを抜き、要点にすぐ入ること。

人を見分ける目を持ち、読みが深いこと。

山の怪物や川の怪物。さまざまのばけもの。

目前の差別にばかり拘泥して同一の結果になることを知らないこと。

「長幼序あり」、儒教的な年功序列のこと。

朝に命令を下して夕方それを改めかえること。命令がしきりに改められてきまらぬこと。

自分の思う通りを直ちに行って､礼法や相手のおもわくをかえりみないこと。

詩歌などの､技巧の痕跡なく完美であることの形容。また、人柄が天真爛漫でかざりけのないこと。

よき女をもとめて、夜もすがら寝返りを打って寝つけない、の意。今は不眠の様子の形容に使われる。

その場にうまく適応したすばやい気転。当座の気転。

見た目は違っているようでも内容は同じであること。

利害や危難を共にしているたとえ。

あちこちに駈けまわること。

いい加減な世間の受け売り話。あらぬ世間のうわさ。

読書に三到あり。三到とは、心到・眼到・口到である。心で読むのが一番であり、眼口はこれにみたず。

時分の判断だけで、思いのままに事を行うこと。

（「ショウ」は竹冠に肖）器の小さい小人物。

国内の心配事と国際上の心配事と。

攻めにくく容易に陥落しないこと。また、なかなか思い通りにならないこと。

馬鹿になるのは難しいの意。

物価がたいへんやすいこと。

自ら進んで怨みを引き受け、人の謗りを自分の身に引き受けるの意。リーダーの心構え。

ゆったりと構えて、軽挙妄動しないこと。大きな仕事をやり遂げようとする人物は、じっくりと自分を磨き上げていかねばならないのたとえ。

酒盛りのすんだ後の杯や皿・鉢などが席上に散乱しているさま。

人の意見を聞き流すこと。

一人で、何人分かの大活躍をすること。

人生とは、戸の隙間から白い馬が走り去っていくのをみるように、あっという間であるの意。

元は、心を一所に定めて動かず、正しく法を見定めること。転じて、刃物を振り回して大騒ぎすること。

苦難に出会ってはじめて、人のねうちはわかる。

専門的な知識もなく働きのない大臣のこと。

美しい言葉。巧妙な文句。

小粒な才能のこと。

鳴いて朝を告げるのは牡鶏の役目である。その牡鳥を押しのけて牝鳥が鳴いたら家を滅ぼしてしまうの意。

風の音や鶴の鳴き声。　→詳細

女の思いやり。どうでもいいような小さいことに気を使うの意。

武田信玄の言葉。『其の疾きこと風の如く、其の徐（しずか）なること林の如く、信掠すること火の如く、動かざること山の如し』の四文字。

責任ある立場についていながら、格別、声を荒げて部下を叱咤することなく演出をせずに、余人をもってしては替えがたいような大きい仕事を成し遂げること。

ある二つのものが、つきもはなれもせず関係をつづけること。

「物極まれば、則ち反る」、ものごとは極点にまで達すると、必ず反動が起こるの意。

自分の主義主張がなく、他人の説に何でも賛成すること。

力のかぎり骨折ること。

人は内面と外面が過不足なく均衡しあっているのがよい。内面が外面に勝ち過ぎると粗野になり、外面が内面に勝ち過ぎると空疎になる。

秦の始皇帝が民間に蔵する限定した本以外すべて集めて焼き捨て、翌年数百人の学者を坑に埋めて殺したこと。

戦いにおもむくとき、隊伍を整えて、敵にいささかの隙を見せないこと。

向こう見ずで無鉄砲な振る舞い勇気を指す。

かたわらに人がいないかのごとく勝手気ままにふるまう。

いい加減なこと。

税金のこと。

或る物事に熱中して我を忘れてすること。

世間から無用だと見なされているものこそが、実は有用なのだというたとえ。

（くもりのない鏡と静かな水との意から）邪念なく、静かに澄んだ心境。

道理に従って事にあたり､身をまっとうすること。

美人の形容として使われる。明るい瞳と真っ白な歯の意味。

孟子の母が、子供の環境を整えるために三度引越しをした。という逸話からきた言葉。

訪問客のないこと、さびれていること。

自分の力量を知らないで、狭い仲間内でいばる者。

立派そうに見せかけて卑劣なことをすること。

一年限りの居住ならば穀物を植えよ、十年住むつもりなら木を植えよ、百年先を考えるならば徳を植えよ。という故事。

天の意志とは､人間の意志を超えたものである。人間がどんなに努力しても、どんなにじたばたあがいても、どうにもならない部分が残る。ならばそれに身をゆだねてしまえば、淡々とした気持ちで逆境に対処できるの意。

根も葉もない、どこからきたかわからない噂。

はじめ盛んで終わりがふるわぬ。

清の蒲松齢（ほしょうれい）の作。怪異談集。

歳入を計算して、それから歳出を割り出すこと。

時に臨んで適当な手段をとる。

容体を正し、顔色を斉え、辞令を順にすること。

陰陽がバランスのとれた状態なら幸せを呼び込んでくる。

元は、『知性を売物にして異を立てることを止め、争いの根源を切り捨て、自分こそ賢いのだ徳があるのだ、とする考えを打ち消して、俗塵にまみれること。』自分だけを主張するのは無知なる人間のやること、自我を捨てて他ととけあうこと。

自分の主体性をきちんと保ちながら、まわりの人と協調すること。

『論語』より、「子、四を絶つ。意なく、必なく、固なく、我なし」
孔子には、意・必・固・我の四つの欠点がなかったといわれている。
意：主観だけで憶測する、必：自分の考えを無理に押し通す、固：一つの判断に固執する、我：自分の都合だけしか考えない。である。

中国三千年の歴史は、広い国土で繰り広げられたのであるが、英雄達の興亡を辿ると共通して指摘できることが一つある。それは他でもない、力（武力）だけに頼ったリーダーは、みな自滅したということだ。『三国志』から抜粋すれば、
「心を攻むるを上となし、城を攻むるを下と為す。心戦を上と為し、兵戦を下と為す」
これを心掛けたリーダーが支持基盤を拡大し､天下取りの展望を切り開いていった。
力に頼るものは長続きしない。世界の一員として日本が生き残るためには、政治にしても経済にしても、相手の心を攻める戦略が優先されるべきかと思う。

　東晋の考武帝の太元八年のこと、五胡十六国の一つである前秦の皇帝符堅は、兵60万､騎馬27万の大軍をひきいて、安徽省のヒ水のほとりまで押し寄せてきた。
迎え撃つ晋軍の総司令官謝安は、8万の軍勢であたろうという。晋軍から軍使が出て、秦の軍勢を後ろに退けて、晋軍を渡らせ、そこで勝負を決しようと申し入れた。
符堅は承知し、晋軍が半分渡ったところで撃滅してしまおうという作戦である。
ところがどうだろう、秦軍は後退を始めると、何に驚いてか、､間もなく総退却の有様になり、晋軍に蹴散らされてしまった。「風の音や鶴の鳴き声を聞いても、皆王師だと思って敗走したのだった。」