一般常識としてのことわざ



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ダジャレことわざを特集してしまったので
ほんとうのことわざ・成句のページも作ることにしました。

項番	ことわざ・成句	意　味
１	釈迦（しゃか）に説法（せっぽう）	熟知しているものになお教えること。説く必要のないたとえ。
２	刎頚（ふんけい）の交わり	その人のためなら頚（くび）を刎ねられても悔いはないほどの親交のことをいう。
３	千慮（せんりょ）の一失	賢い者でも数多い中には時に思い違いもある。
４	出藍（しゅつらん）の誉れ	弟子が師よりもすぐれていること。
５	雲泥（うんでい）の差	懸隔の甚だしいたとえ。
６	暁天（ぎょうてん）の星	いたって数が少ないことのたとえ。
７	烏有に帰す	すっかりなくなってしまうこと。
８	百尺竿頭一歩を進める	工夫を尽くした上に更に工夫を加えて、向上をはかること。
９	鼎（かなえ）の軽重を問う	「鼎の軽重を問う」ことが帝位をねらう下心のあることを意味している。しかし、今では、相手の実力や内情を見すかして、その弱みにつけいる意味に転じて、権威や価値のあるものが絶対性を失ってきたときに、使われる。
１０	名にし負はばいざこととはむ都鳥	伊勢物語の一節。「有名な都鳥についてさあ、話してくれ。」
１１	秋の日は釣瓶（つるべ）落としだ	秋の日は釣瓶を井戸に落とすようにまっすぐに早く落ちることから、秋の日は暮れやすいこと。
１２	窮鳥懐に入れば猟師も殺さず	追い詰められて逃げ場を失った人が来て救いを求めれば、誰でもこれを殺さないの意。
１３	虎は死して皮を留め、人は死して名を残す	死後に名誉功績を残すこと。
１４	愚公山をも移す	おろかな人間でもたゆまぬ努力を続ければ成功する。
１５	渇しても盗泉の水は飲まず	不正なことはしない、汚職はしないの意。
１６	勘定あって銭足らず	勘定に間違いはないが、現金が不足する。理論と実際とが一致しないことにいう。
１７	小人閑居して不善を為す	小人物はひまでいると、つい、よくないことをする。
１８	重箱の隅を楊枝でほじくる	すみからすみまで、または、些細な事まで干渉・穿鑿（せんさく）することにたとえていう。
１９	鶏を割くに焉ぞ牛刀を用いん	小さなことを処理するのに大人物を用いたり、大掛かりな手段を用いる必要はないという意味。
２０	二の足を踏む	ものごとを行うのにためらう。
２１	国破れて山河あり	唐の詩人杜甫の五言律詩「春望」の一節。「国破れて山河あり　城春にして草木深し　時に感じては花にも涙を濺（そそ）ぎ　別れを恨んでは鳥にも心を驚かす　・・・・・・・・」　安禄山の乱（七五五年）に唐が破れた時の詩である。
２２	いずれあやめかかきつばた	アヤメもカキツバタもよく似た花で区別しにくいこと。
２３	幾何学に王道なし	幾何学に早道はないという意味。ギリシャのユークリッドの言葉。
２４	三十六計逃げるにしかず	卑怯者に対する使用から、もたもたしてないでさっさと逃げた方がよいという場合の使用に変わってしまった。
２５	物言わぬは腹ふくるるわざ	知っていることを黙っていると、腹がふくれて不快である。
２６	人のふり見て我がふり直せ	他人の性行の善悪を見て、自分の性行を改めよ。
２７	夜目遠目笠の内	夜見たのと、遠方から見たのと、笠をかぶっているのをのぞき見たのとは、女の容貌を実際よりも美しく見せるの意。
２８	禍福はあざなえる縄のごとし	禍は福となり福は禍となり、常に相表裏して変転することを、縄のよれあうのにたとえたもの。
２９	門前の小僧習わぬ経を読む	平生見聞して慣れていれば、知らず知らずの中にそれを学び知ることのたとえ。
３０	彼を知り己を知れば百戦危うからず	敵と味方の情況をよく比較検討してから戦うならば、何度戦っても負けることはない。
３１	天にくちなし人をして言わしむ	天は口がないからいわないが、人の口によって天意をいわせる。
３２	己の如くなんじの敵を愛せよ	自分を愛するように敵をも愛しなさい。
３３	善人なおもて往生を遂ぐいわんや悪人をや	善人が往生をするのならば、悪人が往生できないはずがなかろう。
３４	お流れを頂戴する。	酒の席で相手の出した杯をもらってその酒を飲むこと。
３５	ひそみにならう	確固とした考えがないのに人のまねをする。
３６	ローマは一日にしてならず	大事業は一朝一夕でなしとげることはできない。
３７	芸術は長く人生は短し	人の一生は短く、技術は学ぶのに長くかかる。だから努めははげまなければならないの意。
３８	六日の菖蒲（あやめ）、十日の菊	時期をのがしてしまい、値打ちがないこと。
３９	ナシのつぶて	音信不通のこと。手紙が無いことを梨にかけた言葉。
４０	三日坊主	何事についても長続きしない。
４１	焼け石に水	真っ赤に焼けた石に水をかけてもなんの役にもたたないように、あまりに微力な行為で役に立たないこと。
４２	ごまめの歯ぎしり	力の及ばない者が憤慨すること。
４３	曲学以て世に阿ることなかれ	正しい学問をうち曲げてまで当世におもねり、迎合してはいけない。
４４	頂門の一針	人の急所をおさえて痛切な訓戒を加えること。
４５	泣いて馬謖を斬る	私情にとらわれず法に従って処断すること。
４６	驥尾に付す	愚人も賢人に従えば実力以上の出世ができるということ。
４７	駄目を押す	もう絶対だと思うことに、さらに念をおすこと。
４８	石の上にも三年	しんぼう強く我慢すれば、最後には成功する。（余談）この話には別の説があって、三年経つと暖まるのだそうです。石のような冷たいものでも三年座ると暖まる、それと同様に人間関係も三年経てば暖まるとかけている。
４９	石に枕し流れに漱（すす）ぐ	浮世をはなれて山林に住み、自由に生活すること。
５０	石に立つ矢	何事も一心にやればできないことはないということ。
５１	魚心あれば水心	相手が好意を示せば、こちらも好意を持って応対するたとえ。
５２	恩を仇で返す	お礼すべき立場の人に、不利益や損害を与えること。
５３	漁夫の利	両者の争っているすきに第三者が、苦労せずに利益をさらうこと。
５４	栴檀は双葉より芳し	ビャクダンは芽生えたときから香気が高い。大成する人は子どものときから普通人よりすぐれたところがあるというたとえ。
５５	大海の一粟（大海の一滴）	非常に広大な所に非常に小さな物があること。
５６	大海は芥を択ばず	度量が広くて人をよく受け入れること。
５７	他山の石	自分に直接関係のないところで起こった出来事やつまらない言動でも、それを参考にすれば自分の知徳をみがく助けになるということ。
５８	情けは人のためならず	人に情けをかければ巡り巡って自分にも良い報いとなって訪れるということ。
５９	背水の陣	失敗すれば次の機会はない条件で、事に臨むこと。
６０	羮（あつもの）に懲りてなますを吹く	前の失敗にこりて、必要以上に用心深くなること。
※参照常識問題実例集

どうです！思い出せましたか？ほー。そりゃ、よかった。めでたし、めでたし。

その他にも名数としてこんなのもあります。

数	名　数
２	二官　：　神祇官、太政官
３	三聖　：　釈迦、孔子、キリスト
	三宝　：　仏、法、僧
	三社　：　伊勢神宮、岩清水八幡宮、賀茂神社
	三筆　：　嵯峨天皇、橘逸勢、空海
	三跡　：　小野道風、藤原佐理、藤原行成
	三鏡　：　大鏡、水鏡、増鏡
	三代集　：　古今和歌集、後撰和歌集、拾遺和歌集
	三大随筆　：　枕草子、方丈記、徒然草
	御三家　：　尾張、紀州、水戸
	後三卿　：　田安、一橋、清水
	三奉行　：　勘定奉行、寺社奉行、町奉行
	三大改革　：　享保、寛政、天保
	三大洋　：　太平洋、大西洋、インド洋
	三大北壁　：　マッターホルン、アイガー、グランドジョラス
	三大発明　：　火薬、羅針盤、活版印刷
	三権　：　司法、立法、行政
	三大宗教　：　キリスト教、仏教、イスラム教
	三名園　：　偕楽園、兼六園、後楽園
４	四書　：　大学、中庸、論語、孟子
	四姓　：　源氏、平氏、橘氏、藤原氏
	四礼　：　冠、婚、葬、祭
	四大文明　：　エジプト文明、メソポタミア文明、インド文明（インダス）、中国文明（黄河）
	四大悲劇　：　ハムレット、リア王、マクベス、オセロ
５	五経　：　易経、書教、詩経、春秋、礼記
	五行　：　木、火、土、金、水
	五感　：　視覚、聴覚、臭覚、味覚、触覚
	五臓　：　肝臓、心臓、脾臓、肺臓、腎臓
	五常　：　仁、義、礼、智、信
	五穀　：　稲、麦、粟、キビ（又はヒエ）、豆
	五街道　：　東海道、中山道、日光街道、甲州街道、奥州街道
６	六法　：　憲法、民法、商法、刑法、民事訴訟法、刑事訴訟法
	六歌仙　：　在原業平、小野小町、僧正遍昭、喜撰法師、大友黒主、文屋康秀
	六国史　：　日本書紀、続日本記、日本後記、続日本後記、日本文徳天皇実録、日本三大実録
	六曜　：　先勝、友引、先負、仏滅、赤口、大安
７	七福神　：　大黒天、恵比寿、毘沙門天、弁財天、布袋和尚、福禄寿、寿老人
	奈良七寺　：　元興寺、大安寺、興福寺、西大寺、薬師寺、東大寺、法隆寺
	七道　：　東海道、東山道、北陸道、山陰道、山陽道、南海道、西海道
８	関八州　：　相模、武蔵、安房、上総、下総、常陸、上野、下野
１０	十大都市　：　東京、大阪、名古屋、京都、神戸、横浜、北九州、札幌、川崎、福岡
１２	十二支　：　子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥

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