「ＷｉＬＬ-2006年11月号」に総力特集として『反日スクラムにNO！』として掲げられたタイトルですが、やはり少し傲慢に感じます。これもまた、学ぶべきは学ぶ姿勢で読んで頂ければと思っています。
尚、このＱ＆Ａは大きく「竹島問題」、「日韓併合･日本統治」、「盧武鉉政権」、「北朝鮮」、「歴史」、「事大主義」、「ウリナラ（我国）起源」、「文化」、「その他」に分かれています。（尚、これらの中項目にはリンクが張ってあり、クリックすると各中項目にジャンプできます。ジャンプ先からは[Fn]+[Ctrl]+[Home]でページトップに戻ります。）
◆参考資料（クリックするとジャンプできます）
「『2600人』から『2万3000人』へ『朝鮮人虐殺』人数のひとり歩きは『南京大虐殺』30万人説と同じ構図です」★
外国人参政権を訴える在日コリアンだが、実は"特権"だらけ★
●竹島問題
１．独島（竹島）は韓国のものだ
答．竹島は1905年1月28日の閣議決定をもって、同年2月22日「島根県公示第40号」で島根県に編入されました。
ところが1952年、韓国は公海上に李承晩ラインをひいて、竹島を自国領として占領したのです。
韓国側の主張は1770年に成った『東国文献備考』（申景濬編）の一篇「與地考」の「分註」に拠っています。それで、竹島は韓国領の干山島（うさんとう）のことだと解釈している。しかし、この「分註」は、柳馨遠編述の『與地考』からの引用ですが、直接引用したのではなく、孫引きで、改変の跡が見られます。さらには、『與地考』自体が現存せず、引用された箇所も確認できないといった杜撰な主張です。
韓国の古典に記述している干山島は断じて竹島ではありません。韓国の資料は捏造を積み重ねたシロモノで、下条正男氏（拓殖大学教授）などによって既に完膚なきまでに論破されています。
２．独島は日本領だとは国際的に認められていない
答．サンフランシスコ講和条約で、竹島は日本領だと諸外国が認めました。日本が放棄する領土に竹島は含まれていなかったのがその証拠です。ちなみに日本政府が放棄したのは、済州島、巨文島、鬱陵島（竹島から北西に約九十キロに位置）のみです。
３．李承晩ラインを引いたことで独島は韓国領となっている
答．１９５２年、李承晩政府が竹島を含む公海上に李承晩ラインを引いた当時、米・英・中華民国政府が抗議しています。さらに、李承晩政府が米国に対して、日本が竹島を放棄するよう働きかけても、米政府は応じませんでした。
４．独島は実効支配をしているのだから文句を言うな。それを許してきた日本が悪いのだ
答．武力に頼った実効支配で既成事実を作ったものが勝ちだという非平和的態度、手段は、まったく北朝鮮のやっていることと変わりません。これを見逃せば、次は日本海を「東海」に改称されてしまいます。だけど日本の右翼もだらしない。宣伝カーで騒音をまき散らしているだけでなく、竹島に乗り込むくらいの覇気のある右翼はいないんですかね。韓国側だってまさか殺しやしませんよ。
５．独島が韓国領であることは教科書にも書いてある
答．韓国政府は２００２年から、「鬱陵島が朝鮮の領土であることを確認させたことがあった」とか、「安龍福（あんじょんぼく）という人物が日本に渡って、（竹島が）我が国の領土であることを江戸幕府に対して確認させたこともあった」などと教科書を改定しました。歴史的な検証もない、真っ赤な嘘です。
６．安龍福が独島が領土であると確認している
答．韓国の歴史改竄はすべてこの男から始まります。鳥取藩主と直談判し、朝鮮領であることを認めさせたという安龍福は、当時国禁を犯して密航した罪人で、帰国してからの証言は自分に都合のよい言い訳。
「鬱陵干山両島監税」という実在しない官職を僭称したことと、「安龍福が駕籠に乗り、他の者が馬で鳥取の城下」に入ったこと以外は、すべてニセ証言です。
７．独島は世界的に認められている
答．だったら国際司法裁判所という公式の場で主張すればいいのです。日本は１９５４年にそういう提案をしている。それを拒否し続けるのはやはり本来自分のものではないというやましさの証拠でしょう。韓国の国民にもこのことをハッキリ伝えるべきです。そういうことを知らないから韓国の若者が興奮して騒ぐ。
日本の外務省や国民はこれを許してはなりません。韓国語のパンフレットを作ってバラまくくらいのことをすればいい。戦後この問題をうやむやにしていたという点では日本外務省の罪は重いといわざるを得ません。
８．島根県が作った「竹島の日」は不当だ
答．昨年二月に島根県議会が可決した「竹島の日」に対して、韓国の官民上げての大騒ぎ。逆に国際法上不当な韓国の強制占領行為に世界世論が注目する事になり、韓国にとってはヤブヘビでしょう。
しかし日本政府は腰がひけてちゃんと島根県議会をバックアップしなかった。県議の浜口和久氏が本籍を移すという実力行使をしましたが、もっとどんどん本籍を移す人が出ればいいんです。
全く歴史的根拠のない韓国の竹島武力強制占有は、歴史改竄によるという以外、正当性を証明できません。
（補足資料）日本外務省のホームページにおけるパンフレット「竹島問題を理解する１０のポイント」（クリックするとジャンプします）
このホームページは分かり易く説明しています。日本語版、英語版、韓国語版のＰＤＦファイルをダウンロードすることが可能です。既に韓国から1万アクセスほどあるそうです。（2008年9月現在）ポイントは以下のようなタイトルになっています。
１．日本は古くから竹島の存在を認識していました。
２．韓国が古くから竹島を認識していたという根拠はありません。
３．日本は、鬱陵島に渡る船がかり及び漁採地として竹島を利用し、遅くとも１７世紀半ばには、竹島の領有権を確立しました。
４．日本は17世紀末、鬱陵島への渡航を禁止しましたが、竹島への渡航は禁止しませんでした。
５．韓国が自国の主張の根拠として用いている安龍福の供述には多くの疑問点があります。
６．日本政府は、１９０５年、竹島を島根県に編入して、竹島を領有する意思を再確認しました。
７．サンフランシスコ平和条約起草過程で韓国は、日本が放棄すべき領土に竹島を含めるよう要請しましたが、米国は竹島は日本の管轄下にあるとして拒否しました。
８．竹島は、１９５２年、在日米軍の爆撃訓練区域として指定されており、日本の領土として扱われていたことは明らかです。
９．韓国は竹島を不法占拠しており、我が国としては厳重に抗議をしています。
１０．日本は竹島の領有権に関する問題を国際司法裁判所に付託することを提案していますが、韓国がこれを拒否しています。
●日韓併合・日本統治
９．日韓併合で日本が朝鮮の独立・主権を奪った
答．国際社会で日本が初めて朝鮮の主権を認め、朝鮮を独立国にしたのです。十九世紀の「万国対峙」「列強支配」の時代には万国公法があった。西洋から見た全ての国々は「自主」「半主」「無主」の国に分けられていたのですが、清国、ペルシア、日本でさえも完全な独立国ではない「半主の国」としか認められていなかった。そういう歴史的背景の中で、いかなる列強であろうと朝鮮を主権・独立国家としては認めていなかったし、当然、主権も外交権もなかったのです。
１８８２年９月に調印された「中国朝鮮商民水陸貿易章程」も「古代から（朝鮮はシナの）属国である」と明文化しているし、アメリカ政府も日清戦争にともなう下関条約締結以前には「朝鮮は清国の従属国家である」と規定していました。
下関条約締結後、米国務長官フレリング・ハイセンも駐清国公使ヤングに「朝鮮の清国からの独立」承認の書類を送っています。こういうわけで、その後の「日韓併合」という理解も誤り。「日韓合邦国家」の誕生と見るべきなのです。
１０．伊藤博文は侵略主義者だ
答．伊藤を侵略主義者というのは間違いです。伊藤博文は宿敵である李鴻章をして、西太后に宰相として推挙したいと言わしめるほどの名臣でした。清国からの朝鮮独立を最初に主張し、実現した人物です。
１１．日韓併合条約は日本帝国主義の一方的な圧力によって締結された。大韓民国皇帝の印璽がなかったから無効だ
答．たとえ「平等合邦」ではないなど双方に賛否両論あったとしても、万国が承認したことなのです。反対すべきだった清、ロシアでさえ承認しましたし、抗議声明もなかった。
皇帝の印璽については、皇帝は名目的存在なので行政権限はありませんでした。当時の行政権は内閣首相にあったのですから、皇帝の印璽は必要のないものでした。
１２．創氏改名の強制で自殺者まで出た
答．創氏改名は朝鮮人の熱烈な要求から始まりました。自殺者どころか、みな日本名が欲しくて仕方がなかったのです。日本名を持つことは特権、高嶺の花でした。
日本の行った創氏改名は、姓氏を持たない奴婢階級を解放する奴隷解放でもありました。朝鮮総督府の統治前、苗字を持たない奴婢階級は３、４０％いました。総督府は四民平等という原則の下に苗字を与えたのです。その功績はリンカーン以上といっても過言ではありません。
１３．日本は朝鮮語を抹殺した
答．１９４２年当時でさえ、日本語普及率が２０％という状況で、朝鮮語抹殺の可能性はありません。日本側が朝鮮語を捨てろと命令したこともない。住民の一般日常生活においては朝鮮語の使用を禁止してはいませんでしたし、むしろ朝鮮語にとっても有益な、漢字・ハングル交じりの文章体系を創立させたのです。
韓国は李朝世宗の代の十五世紀にハングルを創出していましたが、両班（ヤンハン：特権的な官僚）が普及に反対していた。政府も宗主国中国に「謀反」の疑惑を持たれることを恐れ、普及に積極的ではなった。それを広げたのは日本なのです。実際、総督府は朝鮮語字典と教科書を作りました。
朝鮮語は近代語嚢が少ないので、文学にしても知識にしても、漢字交じりでないと表現しきれません。伊泰林（いんたいりん）は『韓国人 その意識構造』（高麗書林）という本の中で、朝鮮語は「科学的表現に向かない」「論理的・科学的思考能力の発達を阻害」「推理力を欠き、感性に依存している」などといった点が欠陥だと指摘しています。
朝鮮は日本語なしでは近代的な科学を学ぶことはできなかった。日本はむしろ、韓国の文明開化に貢献したのです。
１４．従軍慰安婦は日本軍に強制連行された
答．これは既に虚言であることが実証されています。朝日新聞が得意になって使った吉田某の話などはまったくのデタラメだったことを秦郁彦さんが済州島に現地調査までして論破しています。それに対して朝日は一度たりともお詫びも訂正もしていません。
１９９６年（平成八年）には、日本のすべての歴史教科書に従軍慰安婦の強制連行の記述がありましたが、２００３年の教科書検定以来、すでに日本の歴史教科書から削除されています。「強制」を認め「謝罪」した１９９３年８月４日の、河野洋平官房長官の談話は全く根拠のないもので、日本の恥といえるでしょう。
河野太郎が竹中がやめると言ったことに対してエラソーなことを言ってますけど、おやじのあの談話についてどう思っているのか。ぜひ聞いてみたい。
１５．朝鮮青年はムリヤリ日本兵にされた
答．全く歴史を無視した主張です。日本による志願兵の募集には朝鮮でも台湾でも希望者が殺到し、倍率は数十倍、血判まで出して志願する青年もいたほどでした。これらの事実から見れば強制説も、だまされたという説も史実とは全く逆の話です。
朝鮮民衆は志願兵、国民兵を歓呼の声で送り出しました。
１６．皇民化教育は民族の伝統や文化を無視し、ときには破壊した民族浄化政策だ
答．皇民化はリンカーンの功績以上の階級・奴隷解放運動です。半島にはカースト制度があったといっても過言ではない。賎民の奴婢、芸人、巫医（ふい）、巫女、白丁などの階級支配からの解放だったのです。
皇民化政策は「国民化政策」と同義です。近代国民国家の国民化、近代化運動と見るべきです。
１７．在日韓国人・朝鮮人は「強制連行」された者の子孫だ
答．日本による強制連行の被害は五十万人にのぼると韓国は主張していますが、当時の在日朝鮮人が百万～二百万人ほどだったことを考えればまったくありえない数です。北朝鮮の主張する「八百四十万人、強制連行、うち百万人は虐殺、二十万人の従軍慰安婦」というのは全くの事実無根、バカバカしくて反論する気にもなりません。
「強制連行」の実態は、出稼ぎであり、強制どころか渡航希望者が殺到しました。日本政府と朝鮮総督府は日本入国を阻止しようと規制し、取締りを強化しましたが、逆に朝鮮人はこれを「差別だ」と、渡航要求の抗議集会まで開かれました。
日本政府の渡航制限に対して「東亜日報」（１９２１年９月９日）は社説で「朝鮮人全体を無視し、侮辱する悪法」と撤廃を求めました。１９２４年５月１７日には渡日制限撤廃を訴える五万人の市民集会が釜山港で開かれたほどでした。
１８．「日帝三十六年」の間に半島では数十万人が虐殺された
答．全くのうそです。併合前の１９０６年の朝鮮の人口が九百八十万人程度だったのに対し、総督府時代の１９３８年には二千四百万人に倍増しており、食糧も倍増したのです。
１９．「日帝三十六年」の間に半島では数十億円が略奪された
答．本来なら李氏朝鮮は財政破綻しているところを、日本が助けたのです。略奪どころか、朝鮮に対してはさまざまな経済支援をしました。
三十六年間だけではなく、その前、五年間の統監府時代を含めても、大正八年をのぞく四十年間、日本政府は半島へ年に１５～２０％の税制補填を行い、赤字補填でなく産業投資を行いました。地下資源の採掘も赤字だらけでしたが、日本が援助して支えたのです。日本にとって朝鮮経営は赤字でした。搾取されたのはむしろ日本国民の血税です。
たとえば、地租は朝鮮が３．８％ととても少なく、台湾が５％、日本が２５％でした。米の値段を見ても、１９４３年の一石の生産者手取り価格は五十円で、日本からの補助金も入れると六十余円にもなりました。しかし、消費者価格は四十三円だったので逆ザヤだったのです。
２０．日本は朝鮮半島で鉄道建設をして大陸侵略の橋頭堡とした
答．近代の鉄道は、どの国においても物流･人流とともに軍事目的を帯びていました。日本だけが特別侵略の足がかりとしたのではありません。むしろ朝鮮半島における鉄道建設は文明開化、殖産興業のインフラとして絶対不可欠だったのです。
李朝時代の社会構造は京城（現ソウル）以外に都市はなく、七万の村が形成するムラ社会でした。地理的にも人為的にも自閉国家だったのです。交通手段はソウルではカゴ、地方では朝鮮馬で、道路らしい道路や橋はありませんでした。「日帝三十六年」のおかげで韓半島は人流・物流のインフラを確立し、日本に次ぐアジア第二位の交通発達国家になったのです。
戦後四十年代初期から韓国が近代産業国家として成長し、鉱工業で潤った背景にはこれらのインフラ整備、道路建設があります。
２１．朝鮮総督府は韓国に一切、貢献していない
答．総督府の功績を挙げましょう。①教育制度の確立、②近代司法制度の確立、③財政再建、④治山治水、国土改造、⑤インフラの基礎整備、などなどです。
最も大きかったのは李朝時代以来の牢固たる身分差別、公私奴婢の階級制度を廃止し、リンカーン以上の奴隷解放を行ったことです。万民平等の土台を作ったのは朝鮮総督府の働きによるものです。
京城帝大をつくったのも日本だし、韓国の学校制度なんか日本そっくり。学生服まで同じです。韓国の学生はそんなことも知らずに詰め襟を着ているんでしょうね。
日本によってはじめて朝鮮は近代社会、近代国民国家の土台を作ることができたのです。
２２．日韓併合時代に韓国人は倭人に文化を教えたのに、半島の文化をことごとく破壊した
答．全くのうそです。統一新羅以来、朝鮮人は自分自身の文化を破壊してしまったのです。前朝の文化破壊は朝鮮人の伝統で、民族性。現在でも後任の大統領は前任の大統領を粛清することが儀式化しています。韓国人が破壊しないのは自分の祖先の墓くらいです。
日本軍が京城の書院などの貴重な文化財を略奪、没収、焼却したというのは全くのうそで、むしろ日本は文化保存に貢献したのです。総督府は旧慣民族調査をし、「朝鮮古跡図譜」七冊、解説五冊、「古跡調査特別報告」十二冊、「朝鮮史」三十五巻、「朝鮮資料叢刊」など百冊以上、「李朝実録」八百四十八冊、「光海君日記」四十冊などの古典を、時間と研究費をかけて復活させたのです。
２３．「日帝三十六年」がなくても朝鮮半島の近代化は可能だった
答．全くの妄想。社会が安定しない限り近代経済、さらに近代化は不可能です。三十六年なしに近代化はできなかったでしょう。総督府が入るまでは「三政紊乱（さんせいびんらん）」という過酷な農民収奪の状態でした。
２４．もし日本に合併されなかったら韓国はもっと近代化が早かった
答．前近代アジアの共通社会背景は、①内戦内乱、②水旱（すいかん）・飢饉・疫病、③匪賊社会、④苛斂誅求（かれんちゅうきゅう）でしたが、日本だけが例外でした。
中国も朝鮮も匪賊の跋扈する社会で、その数は中国では軍隊の十倍近くに上りました。朝鮮はソウル以外は盗賊・山賊が支配していました。そんな状況でどうやって近代化をするつもりでしょうか。
東亜の近代化は日本の文明開化、殖産興業の拡散の波といえます。日本がなかったら、ＡＳＩＡＮＩＥＳは不可能であり、韓国も戦後、日本の資本と技術の移転によって成長しました。
２５．日韓併合のせいで朝鮮の国際的地位が低くなった
答．列強時代には、多くの国が列強諸国に憧れ、合邦国家を目指していました。日韓併合は、チェコ･スロバキアやオーストリア・ハンガリー帝国の同君合邦国家と同じであって、双方の関係は植民地でも宗属関係でもありません。
歴史学者も政治家もこの点の認識を完全に誤っている。あくまで合邦国家であったことを忘れてはなりません。
２６．日韓併合は無効だ
答．国際法的には「無効」でなく「終了」したのです。韓国の再建は１９４８年ですが、１９６５年の日韓基本条約の締結によって日韓併合条約は「失効」しました。
韓国が無効だと主張する根拠は、「ウィーン条約法条約」五十一条の「脅迫による強制の結果行われた」条約は無効、という条項と、五十二条の「武力による威嚇又は武力の行使の結果締結された条約は、無効」という点ですが、実はこれは事後法なのです。
日韓併合条約は１９１０年に締結されていますが、このウィーン条約法条約は１９６２年に成立。半世紀も後にできた事後法で条約を「無効である」とはできません。
２７．分断国家も一千万の離散家族の悲劇もすべて日本植民地の後遺症だ
答．分断国家になったのは、アメリカとソ連という大国に朝鮮民族お得意の「事大（大きい者につく）」したからです。また、離散家族も、朝鮮戦争によって生まれたわけで、日本とは何ら関係もありません。
２８．韓国への戦後補償は終わっていない
答．もちろん韓国は連合国の一員ではなかったので、サンフランシスコ講和条約には参加していません。１９６５年に日韓国交正常化のための基本条約を締結、請求権問題の処理や経済協定に調印、政府無償贈与三億ドル（当時のレートで１０９５億円）、政府借款で二億ドル、民間商業借款三億ドルを得たのです。当時、韓国の外資残高は二億ドル程度の時代でした。
経済協定の第二条には「両締結国およびその国民の間の請求権に関する問題」が「完全かつ最終的に解決」「締結国およびその国民に対するすべての請求権」を「いかなる主張もすることができない」と明記されています。
２００５年１月１７日の日韓交渉の関連外交文書の一部公表でも、「個人の対日請求権の消滅」が明らかになっています。
終戦時、日本の在外残留資産は日銀の調査によると１兆１１１０億円ですが、そのうち南に２５８億円、北に３１２億円（ＧＨＱ調べ）、これが両国の建国の基礎となりました。補償どころか本来なら日本はお釣をもらうべきなのです。
●盧武鉉政権
２９．盧武鉉大統領は偉大な指導者だ
答．韓国有史以来、最低の国家指導者です。親北・反米・反日がスタンスですが、韓国では「大韓民国最大の心配の種は台風と大統領」だと言われている。
自分の任期中は日韓の過去を争点としない、と小泉・盧首脳会議で約束しながらも、領土問題や教科書問題について「侵略の正当化だ」「外交戦争もあり得る」（０５年３月２３日）と言い出す始末。平気で食言を繰り返す狂乱大統領が、果たしてその立場にふさわしいかどうかは疑問です。
３０．親日的な人物を糾弾する「日帝強制占領下反民族行為の真相究明に関する特別法案」は優れた法律だ
答．あの世に行ってしまった祖先を糾弾することは、中国では「鞭屍（ベンスー）」（屍をむちうつ）と言う。韓国は祖先崇拝の国なのになぜこのようなことをするのでしょうか。歴史を今の基準で裁いたら収集がつかなくなります。
近代精神に欠ける国家であり、法治国家になれないことを自ら示しているようなものです。
３１．日帝に協力した反民族行為者が蓄財した財産を国家の所有とする「親日反民族行為者財産帰属特別法」は民族のために必要だ
答．明らかに「法」を借りた権力闘争です。手段を選ばない無理なやり方。
もし「親日」が反民族なら、親米、親中、親ロはどうなるのか？反日を国是とすると言うが、まずしなければならないことは、この一世紀、資本と技術をどこに依存してきたのか、ハッキリと認識することです。
資金的にも技術的にも日本の援助がなければ今日の韓国の発展はありません。
３２．韓国には言論の自由がある
答．もってのほかです。韓国には反日の言論の自由はあるが、親日の言論の自由はありません。迫害、追放される覚悟がなければ、親日を口にさえできないのです。言論の自由などちゃんちゃらおかしい。
盧武鉉政権ではいわゆる「新聞法」を作って朝鮮日報、東亜日報、中央日報などの保守系三紙のシェアが６０％、一紙３０％以下の発行制限をかけました。これは明らかな言論統制です。
３３．韓国は外国人参政権も認める、差別のない国だ
答．韓国は民族差別、階級差別、地域差別が世界一ひどい国です。
２００５年６月に公職選挙および選挙不正防止法を改正、永住資格者に地方参政権を付与しました。それをもって「差別のない国だ」といっているのでしょうが、それは差別とは関係のない、その国それぞれ、その必要があるかどうかの法理的問題です。
参政権は国民固有の権利、国家の運命に責任を持たない外国人には国の舵取りを任せられないと考えるのが普通です。
韓国は文化的にも社会的にも階級意識が牢固として残り、四民平等の戸籍法が施行されて一世紀経っても、差別は消えていない。また地方差別も激しく、三北（北朝鮮）に対する差別がある。職業差別も根強い。在日韓国・朝鮮人・中国系朝鮮人・脱北者への差別もいまだにひどいものです。
韓国は世界で珍しくチャイナタウンがないことを自慢していますが、これは韓国があまりにも差別社会なので、さすがの華僑もここに根付くことができなかったことの証左です。
３４．韓国経済は自力で高度成長した
答．韓国は今でも多額の外債を抱えている。これは資本不足の証明で、債務国家なのです。
自力ではやっていけないということを証明したのは、日韓併合に次ぐ第二の国辱といわれている１９９７年の金融崩壊でした。半島の近現代史に自力発展の経済史実は存在しません。
他力本願と事大主義は半島の伝統文化。しかも日本がなければ韓国は全く近代経済として成り立たない。技術力もないから、ニセモノを作るしか能がない。「ニセモノ立国」は韓国の国是です。日本がなくなれば韓国経済はすぐ破綻します。歴史が証明ずみ。
３５．現在の日韓間の貿易赤字は日本の搾取だ
答．日韓間の貿易赤字は２００４年には２４４億ドルにも膨れ上がっています。しかしこれは、韓国経済発展を支えた必要条件です。日本の工作機械・技術を輸入・導入して製品を輸出して稼いでいるのが韓国の経済実体です。
貿易赤字まで搾取や経済植民地とみなすなら、アメリカも日本や中国の植民地ということになってしまう。つじつまの合わないデタラメな主張です。
日韓間の貿易不均衡を是正すれば、韓国はつぶれてしまう。韓国経済の成長と国家存立の基礎は日韓間の赤字に依存しているのです。
３６．韓国は技術立国だ
答．なんでもコピーから作って、新しく作ったことがない。ニセモノを作る技術はあるでしょうが、新しい、独自の技術を作ることは不可能に近いでしょう。
バイオの世界では少し注目されていましたが、それは技術力ではなく、安い人件費と韓国独自の環境があったためです。黄禹錫（ファンウソク）教授のＥＳ細胞論文捏造事件ですべてが立証されました。
３７．日韓問題は法的にも解決していない
答．ならば日韓条約を破棄宣言し、大使館も引き揚げたらよい。
国際法的観念が全くないだけでなく、前王朝に対する尊儒斥仏的全否定が歴代大統領の悲劇につながり、韓国では歴代大統領が任期後に粛清されています。
日韓問題は本質的には韓韓問題、日日問題であって、韓国においては国際法を尊重するに至るまでにはまだまだ時間がかかる。
韓国人は「問答無用」で「激昂妄動」なので、無法なことばかり言うのです。
３８．二十一世紀は韓国人の時代だ
答．韓国人の妄想以外には誰も言っていないことです。なんでも世界一だと錯覚するのは井戸の中の蛙に過ぎません。
「韓国の時代」という論拠は、「韓国人は世界一聡明な民族だ」という妄想であり、「創意力」「世界一流の情報基地」「半万年の歴史文化」「アジアの物流と金融の中心になる」「東亜のバランサーになる」という論拠も、自画自賛の妄想や画餅にすぎません。
●北朝鮮
３９．北朝鮮はどの国に対しても友好的だ
答．他国の都市を「火の海にするぞ」という恫喝をするような国は友好的とはいえません。それをやめてからの話です。国民を飢え死にさせて核・ミサイル開発、軍拡に狂奔することが友好的だというのなら、それは「ならず者国家」同士でやっていればよい。
４０．北朝鮮は地上の楽園だ
答．日本社会党をはじめ、「日本人民共和国｣を目指す日本国内の革命家たちと朝鮮総連が共謀で作った。想像による桃源郷に過ぎませんでした。朝日新聞などでも楽園ムードを煽りに煽った。その甘言につられて、十数万の在日韓国、朝鮮人が帰国した。結果どうなったか。一部を除いて悲惨な生活のなかで死んでいったのです。
朝鮮総連はその夢を食って生きる獏だったのです。その夢もついに食い尽くしたともいえるでしょう。
４１．金日成･金正日は偉大な革命家だ
答．作られた神話であり、一時的に人を騙せても、世界の人々を永久にごまかすことなど到底できません。
金日成・金正日一族の「偉大な革命家」神話は、北朝鮮でも徐々に崩れつつある。イラクのフセインの像が倒されたように、あの右手を挙げた金日成の像が引き倒される日は遠くないでしょう。日本でも今では社民党でさえ、弁明に窮しています。
４２．チュチェ（主体）思想は不変的な思想である
答．朝鮮というのは地政学的に見ても、歴史的に見ても海と陸からの諸勢力の十字路でなかなか自立ができない半島です。ゆえに、主体思想がもたらしたのは孤立と鎖国でしかありません。今の北朝鮮という現実を見ても自明のことです。
朝鮮半島は常に事大（大きい者に付く）以外には生きる道がないことを認識しないといけません。
４３．偽札作り、麻薬製造なんてしていない
答．２００５年９月、アメリカはマカオの銀行が北朝鮮の偽札、麻薬取引のマネーロンダリングに関わったとして、自国の銀行との取引を禁止し、北朝鮮の口座を凍結しました。
９０年代に東南アジアに出回ったニセ百ドル札「スーパーＫ」は北朝鮮製だと判明しています。北朝鮮外交官などが関与していて摘発された。９４年６月のマカオ警察の偽札摘発も北朝鮮からのものと判明しています。
麻薬栽培と覚せい剤密輸について、日本政府が押収・摘発したは北朝鮮ルートが多い。９９年の統計では北朝鮮ルートが四割です。北朝鮮は偽札、麻薬製造・密輸出を国家プロジェクトとして実行し、それによって国家経済を支えてきた。今や年間十億ドルと推定、総貿易額に相当しています。偽札と麻薬で外資を稼ぎ、核やミサイルを開発しているのです。
４４．北朝鮮国民は豊かに暮らしている
答．北朝鮮の人民は家畜と同じかそれ以下の生活を強いられ、今も大量餓死記録更新中です。「豊かだ」というのであれば、食糧援助も不要でしょう。
４５．拉致は妄動分子の仕業だった
答．妄動分子の仕業だというのならば、最大の妄動分子は金正日自身ということになる。彼はまだ自己責任をとっていません。
４６．拉致問題は解決済みだ
答．それは北の願望。被害者全員の解放、または帰国がない限りは解決にならない。帰国後の被害賠償の責任もあります。でも言ってもムダか。
４７．すでに拉致実行組織を解体、拉致を指揮した者を処分した
答．国家ぐるみの犯罪であり、金正日の「日本人拉致指令書」まで出ているのだから金正日自身が責任を取るべきです。実行組織を解体したからといって首領様だけは法外にいるわけにはいかない。これも、言ってもムダか。
４８．横田めぐみさんは死んだ。遺骨も提出したじゃないか
答．北の証言が不誠実だから、家族も救う会も信じていない。そもそも遺骨はすでに科学的にニセモノと判明している。
経済制裁でもなんでもやって、金正日体制を崩壊させない限り、めぐみさんは帰ってこないでしょう。老体に鞭打って訴え続けている横田夫妻を見ると涙が出てきます。
早く解決しないと、金正日はめぐみさんを殺して証拠を湮滅（いんめつ）してしまうでしょう。
４９．万景峰号は悪いことは何もしていない
答．周知の通り、対日工作船です。密輸も麻薬もやっている。総連と絡んでスパイ工作もしていた。日本は永久に入港拒否すべきです。
万景峰号だけでなく、北朝鮮籍の船すべての入港を拒否しても、日本は少しも困らない。北朝鮮の松茸なんて香りもしないし、うまくもないですよ。
５０．金日成は恐怖政治などしていない
答．金日成に対する個人崇拝はスターリン、毛沢東を超えています。彼が金王朝を作り、恐怖政治を行ったのは、脱北者の証言などで明らか、国際的に共通の常識です。強制収容所で多くの市民を虐待しているという証言もあります。
５１．ミサイル製造は国家の権利だ
答．国際社会のルールを無視して六カ国協議を拒否したり、テポドンを発射したりする「ならず者」国家が権利を主張するのは、笑止。
５２．核武装をして何が悪い
答．「ならず者」国家の核は狂人に凶器を渡すのと同じで、危険極まりない。あの非人間的体制の存在だけでも人類に対する脅威なのに核なんてとんでもない。
５３．テポドン発射は日米の敵視政策に責任がある
答．殺された方に自己責任を負えというのと同じ発想で、言いがかり。全て他人のせいにするのは、半島でしか通用しない論理です。
５４．今後もミサイル発射をする
答．日本に対してだけでなく、世界への脅威だ。それはビン･ラディンの自爆テロと同じです。こういう国と話合いなどしてもムダ。早く体制を崩壊させることだけを考えるべきです。
５５．金正日の後継者も優秀であり、金一族は不滅だ
答．世襲制の社会主義などというのは極めて滑稽で本来ありえない体制です。長男の金正男が有力とされましたが、日本に遊びに来て捕まってから金正日の信用をなくした。
その中で浮上してきたのが金正哲。第二夫人、高英姫の長男です。しかし、最新情報では金正日はその弟の金正雲の方を気に入っているという。風貌も金正日そっくりで、統率力もあるそうです。いずれにしろ時代錯誤の国家に未来はなく、金一族は不滅どころか自滅の道しかありません。
５６．総書記は民主的に選ばれている
答．「人民｣や「民主主義」の名がつく国に限って「人民」と「民主主義」は存在しない。党の指名者が１００％当選するなんて、まともな選挙ではないのです。
５７．北朝鮮は経済的に自立している
答．ソ連崩壊後、北朝鮮を支えているのは中国です。ソ連崩壊前は確かにうまく中ソを繰りながらやってきたが、いまや中国以外には頼る国がない。何十万、何百万人の餓死者が出て、主食の米の援助までされる国は、経済自立どころか、存続まで危ぶまれます。
そもそも北朝鮮は近代国家ではない。それは中国もそうで、東アジアでは日本だけが唯一の近代国家です。北と中国とは一蓮托生、北朝鮮の崩壊は即、中国崩壊に繋がる。それは東欧とソ連との関係に似ています。中国の今の支援は一種の社会主義体制の最終防衛なのです。
５８．南北が統一しようと思えば明日にでも統一できる
答．三韓時代（三世紀頃）も三国時代（四～七世紀）も半島に平和な時代などなく、違った体制が統一されるときには一方の崩壊が必要でした。
南北統一が実現しても、李朝時代には延々と五百余年にも及ぶ朋党の争いと三政紊乱の歴史経験があるのだから、うまくいくかどうかは分かりません。朝鮮民族の性質である地域差別、ことに南北差別のあることを考えると、しない方がいいかもしれない。分断国家だから韓国と北朝鮮の民族同士の殺し合いを防いでいるともいえます。
●歴史
５９．日本の歴史教科書は歴史を歪曲している
答．韓国の歴史教科書に書かれている記述は歴史歪曲で、正反対のものが史実に基づく真実といえるでしょう。
日本の教科書検定は、韓国の国定、中国の党定とは違います。中国が国定でなく党定なのは文革以降、地方の党が分裂して国定のものを作れなくなったためです。
韓国の歴史教科書がいかに捏造だらけか、戦前に出版した韓国史、漢文資料、英文資料などと比較すれば一目瞭然です。半島には本当の歴史はなく、あるのは創作と妄想のみです。
６０．首相の靖国参拝を止めろ
答．小泉首相就任以来五年にわたる靖国問題に関しては、日本の文化、心と魂の問題であり、中国に同調して韓国が口を出すことは内政干渉です。
６１．日帝時代に初めて独立を失った
答．真逆です。日清戦争後の下関条約第一条には、清国からの朝鮮の独立がわざわざ明記されています。つまり、日本が史上初めて朝鮮を独立させたのです。
６２．朝鮮は自力で１８９７年に「大韓帝国」と改称し、独立した
答．日清戦争の結果、下関条約第一条は、「清国ハ朝鮮国ノ完全無欠ナル独立自主ノ国タルコトヲ確認ス」と清国に朝鮮独立を認めさせました。朝鮮独立を最初に承認したのは日本であり、個人名を上げれば伊藤博文です。
６３．日本は韓国に謝り続けなければいけない
答．韓国が感謝し続けなければならないのです。なぜなら、「日帝三十六年」の「七奪」は本当は「七恩」だからです。正しい歴史論証によって書き換えるべきです。日本の総理が韓国に謝り続けたのは誤りであり、小渕時代に明文化までしたのは明らかな失政です。
６４．中華帝国の歴代王朝と韓国はずっと友好関係、同盟関係であり、決して従属国家などではなかった
答．中華帝国はいかなる国との関係いおいても、友好平和の対等関係を築くことはありえません。６６７年の統一新羅以降の半島歴代王朝は、中華帝国の千年属国といえます。
宗属関係のシンボルは、中華王朝の暦の使用、国王・太子・王妃などの認知、そして朝貢であって、年号を賜る「王朔を奉じる」のはまさにその象徴といえます。
朝鮮は下国の最下位の国として扱われており、琉球朝貢使よりも下位に座らされ、宮廷内では琉球がカゴに乗ることを許されているのに朝鮮は乗馬も禁じられていました。朝賀の式では文武百官が紅の礼服を着るのに対し、朝鮮使節は黒の丸首衣を着せられていました。
６５．朝鮮は「礼儀の国」だ
答．「礼儀の国」とは文字通りの「礼儀正しい国」という意味ではありません。中華帝国が下賜した恩寵に対する誓詞であり、現代語に直訳すれば「韓国は中国の属国であると誓います」といっているようなものです。
そもそも朝鮮と倭国（日本）は中華帝国から夷貉（いばく）とみなされていた。「貉」とはムジナのことで、日韓は文字通り「同じ穴のムジナ」とみなされていたのです。
６６．朝鮮のシナに対する朝貢は、貿易という実益を狙った経済活動だった。決して隷属的な関係ではない
答．朝鮮のシナに対する歴代王朝の朝貢品を見ると、宮女（＝宮廷慰安婦）の他、宦官、金銀、牛馬などです。それに対し中華帝国からの下賜は十分の一くらいのものなのだから、どう考えても同等の経済活動とはいえません。
６７．朝鮮は古来よりナショナリズムがあった
答．ナショナリズムという主義思想は近代資本主義の歴史的産物であり、国民国家時代の産物です。近代以前、朝鮮人は「ナショナリズム」などという言葉すら知らなかったでしょう。
６８．倭寇は日本の海賊だ
答．十四～十五世紀の倭寇盛期には仮倭が多く、八割は高麗人でした。十六世紀の後期倭寇は明人が中心で、中にはスペイン、ポルトガル人もいました。中枢府判事の李順蒙によれば、倭寇における倭人の割合は１０～２０％に過ぎませんでした。（『世宗実録』、１４４６年）
６９．壬辰倭乱（秀吉の朝鮮出兵）で三百万人が虐殺された
答．当時の人口は、せいぜい多く見積もっても二百万人程度。三百万人を殺すことは不可能です。
７０．日帝以前の韓半島は最も美しく世界一豊かな国だった
答．ソウルは世界一不潔な国と認定されたことがあります。その上「枯死国」といわれるくらい貧しい国だった。それは人の生活とは思えないほどのものでした。清貧ならいいのですが、貧しい上に美しくない。袁世凱は、「朝鮮は万国の最貧国」と言いましたが、間違っていません。
細井肇は、「漢城の風雲と名物」（『政治史』第七十七巻、ペリカン社、豚犬的生活）で京城について「至る所人糞或いは牛馬類を見ざる無くて」「毎年夏季になると伝染病が流行」と書いています。
氏は、京城の糞は煙管、蚤、娼妓、虎、豚、蝿などとともに韓国の七大名物であるとし、「世界一の糞の国」としています。ビショップ夫人の『三十年前の朝鮮』でも「ソウルは穢いことと臭いことでは世界一」とし、疫病と盗賊の国だと言っています。
７１．朝鮮半島は千回侵略されて全て退けた
答．これは全くの嘘です。頻繁に侵入されていたのは事実ですが、撃退したことはほとんどありません。
例えば十三世紀にモンゴル軍（元軍）が朝鮮半島に侵入した際には、朝鮮半島の三北地方（北朝鮮）ではすぐに土地を献上し、撃退するどころか侵入軍の先頭に立って南側を叩きました。侵略されるとすぐに寝返って同胞を叩くのです。
７２．日本の天皇は韓国人だ
答．日本は韓国が征服し建国したという説や、日本の皇族のルーツは韓国にあるという説が韓国学会を支配していた時期がありました。「応神天皇は韓国人だった」説、「允恭（いんぎょう）天皇も天武天皇も、さらには卑弥呼も韓国人だった」説まであります。これは韓国人の民族主義や自尊心を満足させるようです。
しかしほとんどの天皇韓国人説は資料の厳密な検証の欠陥と支離滅裂な論証、そして恣意的な資料を引用したもので成り立っています。
確かに２００１年１２月２３日の皇居での記者会見で、今上天皇が「桓武天皇の生母が百済の武寧王の子孫である、『続日本記』に記されていることに、韓国とのゆかりを感じています」と言われた。
しかし、天皇のルーツが朝鮮ならば日本語を喋らないだろうし、古事記・日本書記を半島の高句麗人、新羅人百済人が書いたのなら朝鮮語であって日本語ではないはずです。
そういう指摘をすると、韓国の学者は「韓国語で書かれた文献は全て処分した」と独断するので、議論になりません。
７３．韓国は一度も外国を侵略したことがない
答．高麗朝の伊瓘（インカン）が十二世紀初め、女真征伐を行ったという史実は韓国の歴史教科書にも載っています。新羅時代に九州の侵寇もあり、また、自力ではないにしろ、元軍の日本遠征に加担し壱岐・対馬の島民を虐殺しました。
７４．韓国はユーラシア大陸にまたがった大帝国だった
答．大モンゴル帝国以外には、突厥も匈奴、鮮卑もユーラシア大陸にまたがった帝国を作ることはできませんでした。
長城外の夷狄（いてき）だけでなく、西南のチベット系民族吐蕃（とばん）でさえ中華世界を一度は征服するか、都を占領し脅威を与えているのに、朝鮮だけは中華の脅威になったことすらありません。朝鮮は大中華に君臣の礼、君父に忠のみだったのです。
「四夷八蛮が皆中原（中国の中心部）に入ったのにただただ朝鮮だけできずにいる。こんな情けない国に長生きしていてもどうにもならない」と嘆きつつ亡くなった林白湖という儒者がいるほどです。
●事大主義
７５．朝鮮は断じて事大主義ではない
答．朝鮮の事大主義（大きい者に付けばよいという考え）は伝統的な国是であり、属国の生存本能、統一新羅以来の朝鮮人のＤＮＡと言えます。「事大之礼不可不謹」（『太宗実録』巻十五、１４０８年３月戌午条）と言い、上国に仕えるには謹まなければならないと太宗は臣下に厳しく厳重注意をしたのです。
中華を父とする「尊中華、撰夷狄」であり、戦後は米ソへの事大、いつでもそのとき都合のいい相手に乗り換えるさまは「牛から馬に乗り換える」とされ、人類稀に見るものです。
７６．少数の両班がシナに対して傾倒していただけで、大多数の民衆はそうではなかった。むしろ、清以後の大国人を大国奴（テククノム）と軽蔑してきた
答．李朝の「崇儒斥仏」以後、釈迦、観音、羅漢に代わって民衆が拝んだのは、明の太祖をはじめ、中国の皇帝や中国道教と小説の神々であり、『三国志演義』の関羽や劉邦、『西遊記』の孫悟空、猪八戒までも拝む対象になりました。
大国人は両班の忠の対象というだけではなく、各地の廟で祀られ、半島の神として民衆が拝んだのです。
７７．異民族の圧迫には抵抗し、敵対的･排他的な態度をとってきた
答．異民族からの圧迫には、抵抗ではなく事大で対処してきました。
しかもいちばん恐ろしいのは異民族の侵略ではなく、自民族に対する敵対と差別、そして朝鮮名物の朋党の争いです。儒林、朱子学者は概して敵対的排他的な考えを持っているので、仲間内ではそれが表に出るのでしょう。
７８．かりに事大といえるものがあったとしても、それは侵略された結果であって、先進的文明への憧れなどではない
答．モンゴル（元）や清に対する事大は確かに侵略によるものと言えるかもしれません。
しかし、宋に対する事大的態度や朝貢を、実は宋が嫌がっていた。宋は契丹人や女真族に圧迫されていたので、朝鮮からの朝貢はいい迷惑だったのです。それでも朝貢をしていたのですから、侵略の結果とはいえません。そして、明に対する事大は確実に大中華文明への憧れでした。
７９．韓国人の事大は、かりにあったとしても平和主義を愛好する民族の証明だ
答．平和の形にはバックス・ロマーナの覇権国家による平和もあれば、パワー･アンド･バランスによる平和もあります。韓国人が選んだのは奴隷の平和なのです。時代が証明したのは韓国が臆病であるということだけです。
●ウリナラ（我国）起源
８０．日本は韓国の真似をしているだけだ
答．全くの逆です。韓国は事大主義であり、伝統を捨てる民族であることを忘れている主張です。
近代教育制度はすべて日本から学んだもの。現在の韓国の服装、髪型、街づくり、生活スタイル、果ては近代的法制度や経済経営システムに至るまで、すべて日本のコピーです。
近代文学もほとんど日本の真似です。韓国には文学自体が存在しないと言ってもよく、民話や童話の類がせいぜいです。韓国語は独自の文化を持ちづらい状況にあります。韓国語の中で、漢語は７０～８０％、そのうち倭語といわれる近代和製漢語も多く入っており、姜信順教授の研究によると、漢字含有率は名詞約７７％、形容詞１４％、それを取ると朝鮮語の体系はすべて崩壊してしまいます。言語自体がこのような状態ですから、真似るより他になかったといえます。
８１．日本は中国のマネをして天皇をつくった。「日王」と呼んで何が悪い
答．天皇は作ったのではなく、生まれたもの。国のシンボル、文化の所産です。秦の始皇帝は万世一系を目指しましたが三世で終わってしまいました。
８２．侍は百済人のサウラビ（韓国武士）の魂を日本がまねしたものだ
答．日本の武士は古代韓国の花郎（ファラン：新羅の青年組織）でもサウラビでもありません。侍の歴史は上古からですが、確立したのは平将門の頃からで、源平、室町、江戸から明治時代まで、その時代時代の独自の精神史がありました。
韓国は武士道だけでなく、天皇、神道、相撲、剣道、茶道、歌舞伎、俳句、和歌、芸者、忍者、日本建築、神代文字、扇子、折り紙、寿司、刺身、納豆、錦鯉や秋田犬に至るまで、あらゆるものを韓国起源だと主張してきましたが、理論は飛躍していて牽強付会、話になりません。
中国との間でも漢字、石碑、印刷技術、針灸の起源をめぐった争いがあり、しまいには孔子や秦の始皇帝まで韓国人だと言い出すので、中国人学者と韓国人学生の間で乱闘騒ぎまで起きたほどです。
８３．日本刀の起源は朝鮮にある
答．日本刀の起源は１５００年から６００年前、完成期は千年前でした。由来とされる「七支刀」は確かに百済から日本に献上された（創作３６９年、献上は３７３年）と推定される。また、雄略天皇（倭武王）末期（五世紀後期）の「船山古墳大刀」「稲荷山鉄剣」の刀工も百済出身者と推定されています。
しかし銅剣や鉄剣はユーラシア大陸のどこにでもあった。日本刀以前の刀は直刀ですが、日本刀は湾曲しており、これは平安中期に生まれた日本独自の形状です。
世界のそのほかの刀剣の類とは形が異なる世界一の利器で、その技術は世界の刀剣の中でも比類なきものです。韓国の刀の方が美しいと評価するのは韓国だけです。
８４．剣道は刀や武士とともに朝鮮のウムドが日本へ伝わったものだ
答．朝鮮は「文章は経国の大事」の国で、実際、文士しか存在する価値のない国です。武はしにはなれないし、ならない。
いくら朝鮮語には「クムド」言語があるにしても、それだけでは剣道が韓国伝来を証明することはできない。日本の剣道は元は剣術で、文武両道の成熟につれて成立しました。韓国に伝わったのは朝鮮総督府の時代です。
８５．韓国の伝統武道であるユド（柔道）は、韓国から日本へ伝えられ、柔道になった
答．柔道史から見れば、柔術が柔道の起源なのは当たり前のことであり、創設者は嘉納治五郎です。いろいろな流派を統合し、柔道として確立させたのです。その源流である柔術は、角力とならんで「紀元」にも登場します。
韓国が起源どころか、完成した柔道は近代になって、日本から半島へ伝えられたのです。
８６．茶道は一千年前の新羅の時代の礼法がほとんどそのまま日本に取り入れられたものだ
答．お茶を飲む風習は中国だけでなく、チベットやモンゴルにもあり、半島のお茶は中国から伝来したもので、８２８年興徳王の代のことです。
日本茶の伝来は奈良時代に薬として渡ってきたのが最初であり、茶の木は天台宗の最澄が持ってきました。本格的に栽培を始めたのは栄西が１１９２年に宋から持ってきて以後です。
韓国の飲茶の風習は宮廷と寺院に限定され、李朝時代の崇徳斥儒により、茶園は完膚なきまでに破壊され、「茶道」に至るまでいかなかったのです。日本の茶道は室町時代から村田珠光、武野紹鷗、千利休の時代に集大成を向かえ、「茶禅一味」「一期一会」の禅の心から開いたのです。
８７．日本は植民地時代、韓国の折り紙文化を全面的に抹殺した
答．全く根も葉もない悪意に満ちた作り話です。折り紙文化の起源は、西欧説と日本説がありますが、むしろ同時並行発展のパラレル説が定説になりつつあります。
明治維新後の日本人は進取の精神に富み、好奇心が旺盛で、何処に行っても旧慣調査、神話研究、文化研究、地理・博物調査と何でも貪欲に取り入れています。もちろん、朝鮮半島に関してもその例外ではない。
折り紙のような民芸や趣向に近いものでさえ、日本人は世界のあらゆるものを取り入れ、研究を重ねました。それを幼稚園をはじめ、いかなるところでも押し広めて行く。もちろん、韓国人も例外ではない。
わざわざ韓国の折り紙だけ全面抹殺したという事実無根の日帝悪行のデマは、韓国の「ウリナラ説」の死に至る病を告発するようなものではないでしょうか。
８８．盆栽は中国で始まって韓国で花開いてから日本に渡った文化だ
答．中・韓のものは「鉢植え」であって、盆栽には値しません。盆栽としての美意識は全く考えられていないのです。
遣唐使が持ち帰った「盆景」が起源という説もありますが、平安末期の絵巻物の中にすでに、盆栽の原型が見受けられます。
８９．日本の国花であるソメイヨシノの起源は韓国にある
答．これも話になりません。
日本の華道史を見る限り、室外の花観賞の始まりは平安時代。華道を確立したのは室町時代中期から末期。観桜、観梅、観菊など花見は平安時代の貴族社会から生まれました。農民の間では縄文、弥生の頃からあったという説もあるくらいです。花見は日本人の心の歴史です。
そもそも桜はユーラシア大陸の山岳やヒマラヤの高原まで原種があり、さくらんぼはヨーロッパでも栽培されている。花見だけの桜は日本人が改良を重ねたものですし、英語でも「ジャパニーズ・チェリー」と呼ばれています。日本の山野には百種類の自生の桜があり、園芸種は約三百種類あります。
●文化
９０．朝鮮の独創性はハングル文字にもよく表れている
答．漢字文化圏の周辺では既に唐の時代から日本の仮名創出を始め、ほとんどの民族と国が独自の文字を創出しています。契丹文字、女真文字、西夏文字、パスパス文字、ベトナムも字喃（チューム）文字を創出している。
アジア諸国でいちばん遅れて自国文字を作り出したのが韓国で、十四世紀の李朝、世宗の時代のことでした。他の国に比べて遅すぎます。しかもパスパス文字など各種文字のパクリです。
作り出したのはいいが、ハングルを使うことは宗主国中国への「謀反」ととられることを恐れ、両班からは軽蔑されて使用対象にならなかった。使っていたのは婦女子だけでした。
朝鮮総督府が仮名とハングルを学生に使わせて、どちらが使いやすいか実験したところ、仮名の方が使いやすく、ハングルは欠陥だらけだという声が多かったのです。
いくら世界一便利、美しい、再考だと美辞麗句を並べて自画自賛しても、漢字の部首を真似し、他文化を受け入れづらく、歴史蓄積のない文字では欠陥文字としかいいようがありません。使いこなすには百年単位の時間が必要。
世界文字として、韓国・北朝鮮以外にはどこの国からも一顧だにされなかった文字です。
９１．韓流ブームが起こったのは日本文化より韓国文化の方が優れているからだ
答．韓流ブームは、過去の日本文化のコピー、日本のおばさんたちが夢中になってかこの消えた夢を追っているだけのブームです。文化として定着することはなく、一過性のものに過ぎません。
９２．韓国では他国の文化も自由に受け入れている
答．優越妄想に浸る小中華は生理的にも文化的にも排他的です。李承晩の時代から今日に至るまで文化鎖国は国是でした。
日本映画はやっと近年になって一部解禁になりましたが、音楽はまだダメです。アニメもコミックも若い人たちが夢中になっているのに正式には認められていないので海賊版が大流行しています。
９３．韓国は儒教国家だ
答．正確に言えば、新儒教の朱子学国家です。そのため、排他性が非常に強い。伝統仏教が徹底的に破壊され、政治的に不寛容であり、法治国家になりきれない非近代的な国家なのです。
●その他
９４．韓国人は日本人より優秀だ。韓国人は世界で最も聡明なる民族だ
答．何の根拠もない主張です。ノーベル賞だけを見ても、韓国は２０００年に金大中氏が平和賞を受賞したのみ。平和賞と言うのは極めて政治的な賞です。日本は１９４９年の湯川秀樹に始まり、２００２年の小柴正俊氏に到るまで実に十二人もの受賞者を輩出しています。
９５．金大中はノーベル賞を受賞した、平和主義の偉大な指導者だ
答．ミサイル･核開発に余念のない北朝鮮に近づこうとする金大中の考えは、空想を通り越して妄想的平和主義者といえます。そしてその妄想はかえって戦争を引き起こすのです。これは人類史が証明しています。金大中のノーベル平和賞は剥奪すべきでしょう。
９６．朝鮮半島は英雄を輩出している
答．世界史に、政治、経済、文化、思想などで強い影響を与えるのが英雄だが、そのような英雄は一人もいません。せいぜいカルト宗教のボス、文鮮明くらいですね。
９７．日本男性は野蛮だ
答．韓国男性が一番野蛮です。韓国人男性の特徴は男尊女卑、自己中心、御都合主義、感情的、豹変しやすい。さらに浮気、暴力、野蛮の証拠を上げればキリがありません。
アメリカ外務省のホームページには、韓国は強姦が多いため「韓国へいく場合は強姦に気をつけよ」と書かれているほど。
韓国人男性と結婚した外国人女性は「二度と韓国人と結婚したくない」といっています（韓国イメージコミュニケーション研究員調査東亜日報２００５年１０月１７日）。
９８．韓国は漢字、仏教、陶芸技術などあらゆる文化を日本に教えた。しかし日本が逆に朝鮮半島を侵略し、倭色文化汚染を引き起こした
答．日本が韓国に伝えたのはすべて悪い文化だから倭色文化の侵入を阻止するというのであれば、海賊版やニセモノ文化の横行はなぜなのか。完全に自己撞着に陥っているといえます。
９９．日本人の９９％は半島からの食いっぱぐれで、８０％以上に韓国人の血が流れている
答．神功皇后は新羅人、スサノオノミコトも古代朝鮮人、天照大神が百済人であるという主張なら、江戸末期から日帝三十六年まではやっていた「日鮮同租論」をなぜ否定するのか。
元は半島人だというならば、半島と列島の「離散民族（家族）」を合邦した「日韓併合」のどこに問題があり侵略なのかと問いたい。
１００．韓国が世界一豊かな国から貧しい国になったのは壬辰倭乱のせいだ
答．韓国が世界一豊かだったと言う根拠は何もない。中華帝国に対して常に貧しいと上奏し、朝貢品を削減して欲しいと助けを求めていた。そのうえ実際に飢饉と疫病が蔓延していた国でした。
日本もドイツも敗戦後、一代も経たないうちに復興を遂げました。もし倭乱が原因だったとしても、それから数百年を経ていまだに貧しいというのは全くの自己責任です。
一回の大乱で四百年以上も立ち上がれないような弱い民族ならば、地球上から淘汰されて消えていくしかないでしょう。
◆参考資料
●「『2600人』から『2万3000人』へ『朝鮮人虐殺』人数のひとり歩きは『南京大虐殺』30万人説と同じ構図です」（「SAPIO-2009.12.23/2010.1.4」から）～『関東大震災「朝鮮人虐殺」の真実』工藤美代子著
産経新聞社～
数字はひとり歩きする。中国が強弁する「南京大虐殺」犠牲者30万人説を真に受ける日本人はもはやいないだろう。しかし一方で、1923年（大正12年）の関東大震災において6000人以上もの無辜の朝鮮人が軍や自警団によって殺されたという「朝鮮人虐殺」は、異論もなく定説として受け止められている。その真相に迫ったのが本書である。
工藤美代子氏がこのテーマに挑んだキッカケは、大正11年生まれの母の言葉だったという。
「『あの時、朝鮮人の襲来は流言蜚語だと急に言われはじめたけど、そんなことは嘘だって地元じゃみんなが知っていた。放火だって実際にあったそうよ。でもね、普通の朝鮮人を虐殺するなんてことはあり得ないって、何度も聞かされたわ』──。そう言い残して母は先年他界しました。
東京・両国の実家は、関東大震災で3万人超もの犠牲者が出た最大の被災地・本所被服廠跡から300ｍほどの場所。朝鮮人も多く暮らしていたでしょう。母自身は生まれたばかりで当時の記憶はありませんでしたが、大人たちは被災者としてすべてを目の当たりにしていたはずです」
「虐殺」されたとする人数には、大きく分けて6400人説と2600人説の2説がある。前者は朝鮮独立運動を主導していた上海臨時政府の機関紙『独立新聞』、後者は大正デモクラシーで有名な吉野作造博士によるものだ。いずれの説が依拠する調査も、死体が発見されない行方不明者を「虐殺された」とカウントしたり、十分な検視もないまま虐殺死体と断定するなど、＜恐るべき曖昧雑駁なもの＞だった。
「そもそも震災による死体なのか殺害された死体なのかの判断は極めて困難です。しかも、関東大震災では東京市の約半分の面積が焼失しており、火災での死者が多数にのぼります。09年11月に起きた韓国・釜山の射撃場火災でも多くの遺体の身元がＤＮＡ官邸でしか判明しなかったように、焼死体の検視は困難を極めるはず。ただでさえ日本人と朝鮮人は見分けがつきにくいのに、当時の技術で正確な検視ができたのか、首を傾げざるを得ません」
さらに、工藤氏は2説の信憑性を疑わせる数字を提示する。まず、当時の政府資料から震災当日に東京とその近郊にいた朝鮮人の数を割り出した。そして、震災直後に陸軍廠舎や各地の警察署に保護された朝鮮人の人数、および自警団等による過剰防衛で殺害されたと政府が認定した朝鮮人の人数などから、ある試算を導き出した。
＜在日（東京とその周辺）人口9800人から、保護された朝鮮人6797人とこの無辜の被殺害者数233人を差し引くと2770人となる。この中に不幸にして震災の犠牲になった者や行方不明者が含まれる（中略）被災による正確な死者を算出しなければならない。そしてその残数が、テロリストやその賛同者、または付和雷同者として殺害されたと思われる人数となる＞
「6400人説でも2600人説でも、震災当日に東京および近郊にいて被災した朝鮮人の人口に照らし合わせれば、震災による朝鮮人の死者がいないことになってしまいます。
この試算は"証拠"ではなく、あくまで"推測"でしかないことは承知しています。しかし、これまで定説とされてきた数字がいかに曖昧で現実とかけ離れたものだったかは十分に示すことができると思います」
～「著しく誇張」された謀略宣伝用の小冊子～
本書によるもう一つの新発見が「謀略文書」である。
「虐殺人数」には前述の2説の他に、「数万人」とする説も存在する。実際、学生時代にそう教わったと記憶する人も少なくない。数万人説の根拠となるのが本書の取材でイギリスの国立公文書館から発見された小冊子である。
「戦前の朝鮮人の詳細な人口分布や裁判関連など大部分の重要資料は、終戦時に米軍が上陸してくるまでの間に内務省が焼却処分してしまったため、日本では決定的な資料がなかなか見つかりません。そこで外国なら何か残っているかもしれないとイギリスに向かったところ、幸運にも公文書館のファイルケースの奥深くから文書を発見しました。
小冊子は『日本での朝鮮人大虐殺』（Massacre of Koreans in Japan.）と題され、震災後、イギリスの北京総領事館に匿名で郵送された。そこからさらに駐日イギリス大使の手元に届き、その後イギリス本国の首相兼外相ジェームズ･ラムゼイ･マクドナルド宛に送られた。その本文には＜日本政府は一般大衆のほか、兵士、警察本部、自警団に向けて無線で特別命令を出し「朝鮮人の老若男女を街角で見かけるか、家の中、あるいはどこかに隠れているのを見つけたら、いつでも殺害せよ」と指示した＞＜彼等は朝鮮人を電柱に縛りつけ、眼球をくり貫いて鼻をそぎ、腹を引き裂いて腸が飛び出るままにした＞＜女性の両側から足をつかみ、日本人的なさまざまな残忍な方法で、笑いながら「女性を殺すのは面白い」と言いながら体を引き裂いた＞などのおぞましい記述が並び、殺された人数を＜2万3059人＞としている。
「当時の東京とその周辺の在日朝鮮人の人口と比較しても、この数字がいかに荒唐無稽かは説明するまでもありません。小冊子に付記されていた駐日イギリス大使の所見にも＜不幸な出来事はこの小冊子の著者によって著しく誇張されており、日本の当局が虐殺を扇動したという筆者の指摘には根拠がないと考えます＞と指摘されています。
こうした手法で諸外国の大使館に小冊子をばらまいて、日本攻撃の宣伝材料にしたと考えられます。『虐殺』人数ばかりが増えていくのは南京大虐殺の時と同じ構図です」
こうした謀略宣伝を担っていたのが朝鮮独立運動家たちだったという。1910年の日韓併合以降、朝鮮人の流入は年々増加し、1923年当時で約8万人が在日していた。1917年にはロシア革命が成功し、労働運動の波は朝鮮半島を席巻。1919年に三･一独立運動が起こり、多くの運動家は取り締まられたが、＜ある一群は密航者となって日本へ潜入して＞捲土重来を期した。工藤氏は当時の新聞資料にもつぶさに当たり、＜日本における朝鮮人の犯罪が新聞に載らない日はない＞ほどに世間を騒がせていたテロ画策・準備の実態も紹介している。
「朝鮮半島から流れ込む不穏な空気と同様、当時の国民を不安にさせたのが、大正天皇の御不例（ご病気）でした。幼少から病弱だった大正天皇は大正6年頃から公務に不調をきたすようになり、大正8年からは宮内省による詳細な病状発表が始まりました。天皇の御不例という国家基盤の不安定化による国民の動揺は想像に難くありません」
大正10年には弱冠20歳の皇太子（後の昭和天皇）が摂政に就任した。若き摂政官を狙うテロ計画という、関東大震災の陰に隠れた事実も本書は丁寧に発掘している。
～著名な作家や学者が偏った歴史観を再生産～
関東大震災の発生から86年間、「朝鮮人虐殺」の真実を誰も検証しようとせず、信憑性の薄い数字がまかり通ってきたのはなぜなのか。
「資料が少ないのはもちろんですが、敗戦によって植民地主義への懺悔の念が募り、自虐意識が芽生えてしまったために、戦後にゼロから検証するきっかけを失ってしまったのでしょう。そこへ、吉村昭のような著名な作家や学者たちがさしたる検証もなしに朝鮮人独立運動家たちの筋立てに依拠した作品を残してしまった。そうやって一方的な歴史観が再生産されてきたのだと思います」
関東大震災では日本人だけでなく、朝鮮人も同じように被災者だった。だからこそ、一般の朝鮮人をも貶める運動家たちの行為は許されない。工藤氏はこう書く。
＜テロを計画し、日本国家を転覆しようとする過激な運動家のために、多くの朝鮮人が巻き添えを食い、不幸な運命に見舞われた例もあるに違いない。それこそ彼ら運動家が言いつのる「民族の独立」を冒瀆する行為であることを知るべきである＞
「たとえ233人でも、誤認や過剰防衛で殺された無辜の朝鮮の人々の存在は認めなければなりません。しかし、一連の謀略数字を放置したままで、日本と韓国が健全な関係にあると言えるでしょうか。来年は日韓併合から100年という節目の年。史家によるより精緻な検証を期待し、本書が真の日韓関係を築くための一助となればと考えます」
●外国人参政権を訴える在日コリアンだが、実は"特権"だらけ（「SAPIO－2007.12.26/2008.1.4」）
今号のジャーナリスト西村幸裕氏によるレポート「永住外国人の地方参政権」問題（P105～）に関連して、さらに気になる記事があるので紹介したい。
週刊ポスト12月14日号の特集記事「在日"住民税極秘半減"の密約を撃つ！」である。記事では、三重県伊賀市などの自治体が在日韓国･朝鮮人に対して極秘裏に住民税を半分に減免していた事実を明らかにしている。伊賀市は、市役所幹部による詐欺事件が発覚したばかりだが、その取り調べ過程で幹部が在日韓国・朝鮮人の減免分の住民税を着服していたことが分かり、この"特別措置"が明るみに出てきたという。
しかし、このような"特例"は何も住民税のケースに限ったことではない。日本には"在日特権"といわれるものが数多存在する。
たとえば、西村氏のレポートに関していえば、これを最も声高に訴えているのは民団（在日本大韓民国民団）である。日本政府はこれまで参政権は認めないものの、在日コリアンに日本国籍の取得の条件や緩やかにしてきた。これは他国籍の在日外国人にはみられない措置である。在日コリアンが使用している"通名"もそうである。これは戦後、差別や偏見を避けるために日本風の名前を自発的に名乗ったもので、創氏改名とは関係ない。公的書類の作成などで本名の使用しか許されない日本人や他の外国籍の人とは異なり、在日韓国・朝鮮人だけにこの"通名"の使用が許可されている。もちろん在日韓国・朝鮮人が歴史的に受けてきた差別を考えれば、この措置に存在価値があったことは間違いない。しかし近年通名で金融口座まで開設できることから、架空口座を開設し、脱税やマネーロンダリングなど犯罪の温床になっているとの批判も出ていることを指摘しておこう。
ほかにも両国間の自由通行権や教育面での補助金優遇、税金では今年話題になった朝鮮総連施設の固定資産税の免税措置などと、微に入り細に入り"特権"が施されている。
伊賀市のケースでは、減免の理由を「戦後補償の一環」としているが、グローバル化の流れによって今後ますます中国や東南アジア、イスラム圏などからの外国人流入が予想される日本にあって、この"在日コリアンだけ問題"は不平等感を喚起する極めて危険な状況といえる。
Ｍｉｚｕｈｏ’ｓ Ｗｅｂ Ｓｉｔｅ Copyright ２００６ Ａｌｌ ｒｉｇｈｔｓ ｒｅｓｅｒｖｅｄ
